私は、30代から40代の前半まで非正規労働者として働いていた。
30代の時、正社員の仕事にかなりの数を応募したが、書類選考で落とされ続けていた。
10年ほど働いていた現在の工場も早期退職制度で正社員を減らしていて、とても正社員に採用される見込みがなかった。
そんな5年ほど前から、非正規労働者として働いていくことを決意し、トレーニングを開始した。
運動の効果は絶大で、うつ状態は解消され、風邪などになりにくくなり、ひどくなっていた花粉症の症状は劇的に改善された。
体調が良くなり、仕事に対する取り組みかたも変わってきた。なにより、残業をせずに仕事を終えられるようになったため、さらに健康になっていった。
そんな折、早期退職制度で人手不足であった現在の会社から、正社員登用の話がきた。
人生なにがあるかは予想できない。
44歳にして念願の正社員に復帰したわけだが、人手不足による仕事量の増大や実家の両親の介護で毎日疲れ果て、トレーニングに行かなくなった。
その結果、体重は10kgほど増え、体調をこわしやすくなり、喘息のような咳も止まらなくなた。
休日に休んでも疲れがとれず、毎日頭が重い状況が続いている。
正社員になり収入が増えて、貯蓄や投資にあてる資金がかなり増えている。
しかし、トレーニングに行かなくなった代償として、健康状態が悪くなり、確実に仕事へのモチベーションも低下している。
トレーニングに行かなくなった原因の全てが仕事や正社員になったせいではない。
ただ、せっかく取り戻した心身ともに健全だった状態を失いつつある。
トレーニングを継続し健康状態を取り戻すためのハードル以前よりも確実に上がっている。
今日トレーニングのためのジャージやシャツを新調した。
よりベターな老後をむかえるためにも、トレーニングを再開する。