20代で既に人生に絶望していた。
死にたい気持ちが止まらない。
独りで生きていこうと決めたのはそんな時からかも知れない。
一人ならいつでも死ねる。
他人を自分の人生にまきこんではいけないと思っていた。
もう43才。こんな自分を食事に誘ってくれる女性が現れた。
2年間で8回位、2人で食事をさせてもらった。
会話が上手く噛み合わなかったけど、自分にとって幸せな時間だった。
しかし、40を越えて非正規社員という現実。
ストレス耐性が弱いという現実。
好きになってもなにもできない現実。
結局、好きとすら言えなかった。
ただ相手の女性は自分の気持ちに気がついているのは間違いがない。
明確に言葉に出して話さなかったけど、振られたのは間違いない。
なまじ人を好きにならなければ良かった。
やっぱり死にたい。片想いだったが彼女をわすれられない。
しかし、不思議なもので、振られたはずなのに彼女は笑顔で喋りかけてくる。
二人でカラオケの練習に行こうと誘ってくる。
ボルダリングに一緒についてくる。
他の人と行うカラオケ会に来たいと言って参加する。
前よりも笑顔で話しかけてくる。
自分が彼女に好意を持っていることをしっているはずなのに。
自分は忘れるために距離をおきたいのに、一緒にいる嬉しさや楽しさのために断わることができない。
彼女の笑顔がたまらない。
ときどき不細工になるところも愛しい。
なまじ人を好きにならなければ。
やっぱり死にたくなる気持ちはかわらない。
どうせこの先上手くいかないのなら。
追記です。その後を書きました。↓
片思いが死にたいくらい辛い その後 - 気ままに生きる/無理をしない生き方の模索